本文へスキップ

月見の里・消化器内視鏡クリニックです。

お問い合わせはTEL.0538-48-5050

〒437-0125 静岡県袋井市上山梨1-3-4

バリウム再検査

〇胃がん検診(バリウム検査)結果に対する二次精密検査


 健診のバリウムで要精密検査と診断されて受診して頂く患者様には胃がんがあってはいけませんので二次検査として胃カメラ検査が必要となります。胸焼けや食事に関連する痛みなどの症状がある場合には、逆流性食道炎、胃潰瘍などの可能性があるのでお薬を飲んで頂いた上で早めに胃カメラを受けていただきます。症状がない場合には、発泡剤の泡がポリープに見えたり粘膜ヒダが病変に見えたりすることがあるので、あわてないで検査予定を立てます。ただし、年齢や過去の検査状況を考慮して検査を早めに受けて頂くことがあります。

 頻度が高いのが胃炎の疑いで精密検査になる粗造、不整です。この場合は胃がんの可能性もありますが、むしろピロリ菌感染胃炎を示している場合がほとんどです。胃カメラ検査を受けて頂き潰瘍と胃がんが否定でき、ザラザラ赤く荒れた胃炎の粘膜を確認した場合には、ピロリ菌感染の有無を尿素呼気試験、迅速ウレアーゼ検査、抗体採血などの検査で判定します。尿素呼気試験は薬を飲んで息を吹き込んだりする検査で、30分ほどかかりますが辛くない簡単な検査です。年々ピロリ菌感染胃炎の人は減っていますが、高齢者でも放置している方がまだまだ見受けられます。若年になるほど感染頻度は低くなりますが、やはり見受けられます。ピロリ菌感染胃炎と判明した場合には、ペニシリンアレルギーの無いことを確認した上で、ピロリ菌を退治する除菌薬の内服治療が勧められます。

   粘膜下腫瘍は正常な粘膜の下に脂肪や筋肉などの成分の塊ができることで、二重線、小隆起性病変として指摘され、これも時々見受けられます。まず、胃カメラ検査を受けて頂き小さな平滑なコブであることを確認します。経過を見て半年、1年後などに再度胃カメラ検査を行なって増大傾向が見られる場合や、当初から形がゴツゴツ不整であったり、大きさが2cmを超える場合には病院での精密検査が必要になります。増大傾向が見られない場合には検査間隔を長くします。

   小隆起性病変、胃ポリープの疑いは、多くの場合は数ミリ大の胃底腺ポリープといって良性の心配のないポリープの場合が多く、ポリープがあるけれども心配はありませんと診断されます。小さい、まあるい、滑らかなどの形態で診断され、数が増えることもあります。健診では、変化があるけれど経過観察、1年後にバリウム再検査などのコメントがされます。形が大きい、いびつ、デコボコなどの場合には、待たずに受診のうえ内視鏡検査が必須となります。

  痛みやムカつきなどの症状が乏しくても、ヒダ集中、陥凹、隆起、ニッシェ、潰瘍などの病変の疑いがあるとはっきりした変化を指摘された場合には、ドックでは結果説明の先生の指導もあると思いますが、早めに受診して内視鏡検査を受けることをお勧めします。

  胃カメラ検査へ

Tsukiminosato Gastroenterological Endoscopy Clinic月見の里・消化器内視鏡クリニック

〒437-0125
静岡県袋井市上山梨1-3-4
TEL 0538-48-5050
FAX 0538-48-5051