本文へスキップ

月見の里・消化器内視鏡クリニックです。

お問い合わせはTEL.0538-48-5050

〒437-0125 静岡県袋井市上山梨1-3-4

検査間隔

〇サーベイランス、検査間隔について


 胃カメラ、大腸カメラ検査の目的は、内視鏡検査によって、胃が痛い原因が胃潰瘍だからしっかり食事生活に注意して内服して治しましょう、血便が出た原因は虚血性大腸炎だからしっかり食事生活に注意して便秘下痢しないように内服して治しましょう、などの良性疾患の診断をつけて治療することです。そして、なによりさらに一番の検査の目的は、胃がん大腸がんで命を失わないことです。残念ながら現時点では胃がん大腸がんの発症を完全に予防することはできません。しかし、早期発見といい胃がん大腸がんに関しては、万一がんができてしまっても5mm、1cmなど浅く小さな段階で発見できると、内視鏡治療だけで完全な治癒を望むことができます。少し進んでいても、つらい治療期間はありますが、手術や抗がん剤などの集学的な治療を受けることによって命を失わずに済みます。これが進行してしまうとさらにつらい症状を伴って命が失われてしまいます。そこで、適宜内視鏡検査を受けることによって、万が一胃がんや大腸がんができてしまってもできるだけ早期に発見して、がん死を免れることができるものと思います。

 ピロリ菌を駆除できると胃がん発生のリスクが1/3以下に低くなるといわれますが、まったく胃がんにならなくなる訳ではありません。除菌後5年間は特に胃がんが発見される頻度がまだ高いので、ピロリ菌の除菌が成功した方にもバリウム検診ではなく胃カメラ検査が勧められます。特に胃が弱って萎縮が強い方には毎年の胃カメラ検査をお勧めします。

 大腸ポリープを切除して顕微鏡検査の結果でがんのもとになる可能性がある腺腫性ポリープの組織変化が強いと診断された場合には、1年後の再検査をお勧めします。変化が中ぐらいの方には3年後の再検査をお勧めします。この間も便潜血検査は受けて頂き、気持ちよく出た良い便を提出しても陽性反応が出た場合には、期間を待たずに再度の大腸カメラ検査を受けて頂くことをお勧めします。ポリープが大腸の屈曲部のヒダ裏に隠れて見過ごされることがあるからです。また、便潜血反応は便が水様の右側大腸や平らなポリープでは検出されないことがありますので、検便で陽性反応がなくても症状がなくても、5年に一度ほど大腸カメラ検査を受けていただくのも良いものと考えられます。

Tsukiminosato Gastroenterological Endoscopy Clinic月見の里・消化器内視鏡クリニック

〒437-0125
静岡県袋井市上山梨1-3-4
TEL 0538-48-5050
FAX 0538-48-5051