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月見の里・消化器内視鏡クリニックです。

お問い合わせはTEL.0538-48-5050

〒437-0125 静岡県袋井市上山梨1-3-4

                                

診療方針policy&FAQ

診療理念

方針イメージ

クリニックでは、AAAA(カルテット・エース)をモットーとしております。すなわち、安楽(Anraku)、安全(Anzen)、安心(Anshin) そしてアメニティー(Amenity)です。

安楽とは、おう吐反射やお腹の張りなど苦痛の伴う可能性のある内視鏡検査を、自身の診療技術と麻酔の経験を最大限に活用してできる限り苦痛を伴わず、安楽に検査を受けて頂けるように常に心を尽くしております。

安全とは、それらに伴って患者様に事故や合併症などの不利益が生じないように、自身の診療技術の向上はもとより、呼吸循環モニター、感染対策などの万全の安全対策のもとに、内視鏡検査を受けて頂いております。

安心とは、このように安楽かつ安全に検査を受けて頂くばかりでなく、最新の医学を体得した証として日本消化器内視鏡学会の専門医・指導医の資格を取得しております。

アメニティーとは、クリニックにいらっしゃるときの心配や辛い症状はもとより、検査に対する不安や恐怖感からも早く解放されて、クリニックでの時間をできるだけ快適に心地よく過ごして頂けるように様々な工夫を試みております。

★★★ 私たちスタッフは、特に何度か大腸カメラを受けている患者様から「心配した
    より楽に終わってよかった」とか「今までのどこよりも一番楽だった」と、
    ねぎらいの言葉をかけて頂けることが多くあります。しかし、それよりさらに
    「快適でした!」と、検査を受けるという概念を超えた評価のお褒めの言葉を
    頂く機会が数多くあることを誇りに、"内視鏡道"を極めるべく日々診療に取り
    組んでおります。                            ★★★  

診察・内視鏡検査の流れについて

  1. 初診・問診票記入

    ○初めての診察の前には、問診票を記入して頂きます。身長・体重のほか、いつからどのような症状があるのか、また既往歴や現在の内服薬などです。人間ドックや地域の検診などで、バリウムや便潜血などの検診結果のある方は、精密検査の必要になった項目だけではなく、結果の一覧表を必ずご持参下さい。

  2. 問診・診察


    ○問診票や検査結果一覧表を見ながら症状や既往病歴などの問診のうえ、胸腹部の一般診察を行います。多量の血便の疑われる患者様に対しては、肛門診察を受けて頂きます。 急性の症状のある方には、その場で腹部エコー、血液検査、緊急内視鏡検査を受けて頂くことがあります。

  3. 検査予約・検査前検査


    ○症状の軽い方や検査の必要のない方には、食生活・排便習慣の改善指導とともにお薬を処方して経過を見ます。検査が必要な方や希望される患者様には、病状に応じて検査予定を立てます。内視鏡検査前には、人にうつる病気を持っていないか感染症という肝炎ウイルスなどの血液検査をします。大腸カメラの前には、検査を安全に行うためにお腹のレントゲン写真を撮ります。前後して当院の内視鏡検査コンシェルジュから検査説明を聞いて頂きます。 

  4. 前処置・検査


    ○検査予約券の来院時間にご来院頂きます。通常の経口、経鼻胃カメラ検査の患者様は検査終了後、画像を見ながら結果説明を聞いて頂いた後にすぐにお帰り頂けます。鎮静剤を使用した場合には、しばらく休んで頂いた後に結果説明を受けて頂くと、お昼頃に帰宅となります。ピロリ菌感染の検査結果は、検査方法によっては即座に分かる場合もあります。大腸カメラ検査の場合には、まる1日がかりとなります。まず、腹部超音波エコー検査の時間に応じて朝の8:00か指定された時間に順次ご来院頂き、引き続いて午前中かけて内視鏡サロンで水の下剤を飲んで腸の中を洗腸して空っぽにします。検査に慣れていらっしゃる患者様はご自宅でのんびり下剤を飲んで頂いてもかまいません。きれいになってからは、午後は点滴のうえ検査の順番までくつろいでお待ちいただき、検査終了後には2時間休んだのち、夕方4〜6時頃に帰宅となります。ポリープを切除した患者様には、消化管安静などの食事・生活上の注意事項を1週間のあいだしっかりと守って頂きます。 

  5. 病理組織検査結果


    ○組織検査やポリープを切除した場合には、およそ7〜10日ほど後に検査結果を聞きに再度受診して頂きます。万一、さらに精密検査や治療が必要と判明した場合には、相談の上適切な病院にご紹介させて頂くこととなります。

FAQ よくあるお問い合わせ

電話だけで内視鏡検査予約はとれないのですか?

まず、直接お話を伺い、一般的な診察を受けて頂きます。これは、検査について理解されているかどうか、ひょっとして自覚していない病気の心配な兆候が出ていないかを見極めるためです。その結果で、食生活習慣の改善とお薬で様子を見るだけにするのか、通常通り問題なく検査を行うのか、検査を早く急いだほうがよいのか、病院に紹介した方がよいのか、検査自体に危険を伴わないか、見極めたうえで検査方法を相談しながら検査の日程を決めることになります。これは、なにより安全を第一に優先しているからです。

検査は痛く辛くないですか?

胃カメラは、ゲーゲーするおう吐反射の強さに個人差が極めて大きいです。5分間の検査時間が許容できる方と、拷問のようにとても辛く感じる方があります。その一つの目安が、奥歯を歯磨きした時のおう吐反射の誘発される程度です。ゲーゲーしながら歯磨きする方には、経鼻カメラか、口からの場合には鎮静剤を使用した方が楽に検査を受けて頂けます。歯磨きでゲーゲーッとなる感じそのものが分からない方は、おう吐反射が弱いのでそのまま経口で十分に検査を受けて頂けると思います。

  • 大腸カメラは、少量の鎮静剤を使用し上手に挿入しますので、多くの方には苦痛なく受けて頂くことができ数分間で終了します。特に、筋肉質の男性は通常全く心配することはありません。一方で、若年の女性の方は痛く感じる場合が多いのが実際です。注意が必要なのは、1〜2週間など便秘がとても強い方(腸がとても長い可能性があります)、特に下腹部に手術の傷があったり子宮内膜症と言われて生理痛がとても強い方などの場合には、癒着(腸が別のところにくっついていること)が懸念されるために極めて慎重に検査を行いますので時間が長くかかったり、むしろ安全のために検査を中止することがあります。そういった方々には、初診の問診時に最初から大腸カメラ(通常のスコープ)ではなく別の大腸検査方法をお勧めしています。妊娠可能な若い方にはバリウム注腸検査や空気CT大腸検査はX線に暴露されますので好ましくありませんし、そもそも画像が間接的なものとなります。そこで、当院では、今回導入した大腸カプセル内視鏡検査をお勧めしています。現在の大腸カプセル内視鏡検査の保険適応は、以前に大腸カメラ検査を受けたものの痛みや癒着により挿入出来ず途中で中止した方や、当初からそれが予測される患者様です。


    検診の便潜血陽性についてよくある質問?
  • 大腸がんの検診として、便潜血反応は安価で簡便な検査として広く行われています。そして、一部の方が陽性反応を認めて二次検査目的に相談にいらっしゃいます。そのなかで、多くの方が以下のような疑問を持たれ、同様の質問を頂きますので、含めてご理解頂くために簡単にまとめましたので、ご理解の参考にして頂けましたら幸いです。

    ○便潜血って、そもそも何の検査ですか?
    ○切れ痔だと思うので、もう一回検便検査をやり直したいです。
    ○大腸カメラはやりたくありません。
    ○他に良い検査方法はありませんか?
    ○大腸カメラをしても異常が見つからないことが多いのなら、検査をしなくてもよいのでは?
    ○大腸がんが心配なので、すぐに検査をしてほしいです。

     大腸がん検診における、検便による便潜血反応陽性+は、消化管のうちおもに大腸のポリープなどが残渣で擦れて便に血液が混入していることを示しています。これは、一度でも陽性+に反応したことに意味があります。何回検便の再検査をしても、陽性+が出た事実が消えるわけではありません。通常大腸がん検診で2回検便するのは、一回陽性の+/--/+2回とも陽性の+/+と、精密検査のために拾い上げる割合を多くして少しでも症状のない隠れた病気が見つかるきっかけになればということです。
     日本では、食事が欧米化することによって大腸がんが増えていると言われますが、その欧米では二次検診の受診率が高く、むしろ大腸がんが減少傾向にあります。日本では検診の検便で陽性反応を指摘されても精密検査を受けずに放置することが多く、結果的に進行してから発見される大腸がんが多く、これが今だに大腸がんによる死亡率が減少しない原因だといわれています。
     大腸がんは癌の中でも比較的悪性度が低いために、進行がんであっても転移する前に治療できれば7割以上の治癒が見込めます。早期であれば極めて高い治癒が期待できる、つまり、早期発見・治癒できる可能性のある癌だということです。さらに、癌になる前のポリープの段階で摘除すれば癌の芽を摘むことになり、結果、大腸がんによる死亡を減少させることができることも判っています。実際に、ありがちな考え方ですが、痔があるからそのせいだと便潜血陽性を放置した結果、のちに血便などのはっきりした症状がでてはじめて進行した病気が判明する残念な事例が何度もあります。検査に伴う苦痛や合併症などの不利益がなければ、やはり精密検査をうけるメリットが上回ると思います。大腸内視鏡検査では診断からポリープ切除による治療まで一度に可能ですが、その他に、まず空気CTやカプセル内視鏡を行う方法もあります。
     次の図に大まかな検診の状況を示します。一番注意が必要なのは、すべての大腸がんで便潜血反応が陽性になるわけではないということです。平坦な腫瘍や便が擦れない部位では、便潜血反応が出ないことがあります。つまり、便潜血反応陰性であっても大腸がんはありうるということです。ですから、便潜血を指摘されたこの機会に精密検査を受けることは、とても意味のあることです。ただし、今にも大腸がんがあると慌てる必要はありません。便潜血が陽性でも、実際には精密検査を受けた6-7割の方には異常は見つかりません。ポリープが見つかるのは3割ほどで、大腸がんが見つかるのは、さらに少なく2-3%程にすぎません。
     しかしながらやはり、大腸がんはがん罹患数(かかる患者さんの数)の第1位で、死亡数では肺がんに次いで第2位です(女性では死亡数の第1位です)。それゆえ特別なこととは考えずに、大腸がん検診の検便で潜血陽性の反応が出たら、積極的にかつ気楽に大腸カメラなどの精密検査を受けましょう。



Tsukiminosato Gastroenterological Endoscopy Clinic月見の里・消化器内視鏡クリニック

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